中古マンションを購入するデメリット

選ぶのは難しい

マンションを選ぶ際は立地や間取りを中心に購入するかどうかを判断しますが、中古マンションの場合はこれらの項目だけでなく「築年数」や「劣化状況」も確認する必要があります。劣化状況は築年数からある程度推測できますが、手入れが届いている物件は古くてもそこまで不具合はありません。その反対に比較的新しい物件にもかかわらず、問題が多いマンションもあります。外観や資料だけではわからない部分も多いので、中古マンションを選ぶ際は直接足を運んで確認したり、プロのサポートを受けることをおすすめします。
また、建築された時期によっては性能が低下している可能性があります。1981年以前に建てられたマンションは耐震性の低い「旧耐震基準建物」なので、リフォームでは改善できない懸念があるかもしれません。老朽化が進んでいるとリフォームや改修してからでないと住めず、工事期間中の家賃や荷物入れなどの諸経費が余計にかかる可能性があります。
費用面が心配なら物件以外の諸経費も含めて、総合的な提案をしてくれる不動産会社に相談してみてください。良いアドバイスがもらえるでしょう。

税金優遇措置の対象外となる可能性も

中古マンションも減税の対象です。ただし、物件によっては対象にならない場合もあるので注意してください。
住宅ローン減税の適用を受けるためには、1982年以降に建築された物件、つまり「新耐震建築物」であるか、旧耐震建築物であっても耐震改修が施されている物件でなければなりません。また、固定資産税の減額対象となるのは土地と新築の建物のみですが、所定のリノベーション工事を行うことで建物の固定資産税が軽減される物件もあります。場合によっては、購入できる物件が限られてしまう可能性があります。減税制度を利用する場合は、物件選びの段階からその旨を伝えておきましょう。

予算オーバーになるケースも多い

新築マンションに比べて安価に購入できる中古マンションですが、リノベーション費用などを加算した結果、予算をオーバーしてしまうケースも少なくありません。リノベーション費用は物件探しの時点で正確に見積もることはできず、期間が長引けば費用もかさんでしまうからです。
購入を検討する際に、リノベーション費用や工事期間中の諸経費も含めて、トータルで予算計画を立てることが大切です。